平和式典に感じる違和感

戦後70年、日本はずっと平和だった。
そうかもしれない。
でも、それはそれを言ってるあなたが平和に過ごすことができただけで、
正直、ボクは、北朝鮮に拉致された被害者家族の前で、「戦後70年間日本は平和でした」なんて言うことできない。
何の落ち度もない、普通に暮らしていた日本人が、ある日突然何百人も外国に拉致され、
国民の主権が侵されているのに、今だに救出することもできていないんだから。
中国の覇権的行動の脅威を身近に感じている石垣島の人や小笠原の人たちだって同じだ。

フジの新報道2001でのアンケート。
終戦記念日はいつか?
原爆が落とされたのはいつか?
日本との同盟国は?
全問正解がわずか17%、、、
40代ですら答えられる人がいない、
毎年毎年、広島長崎で平和式典やってるのはなんのためなのか。

その長崎の平和式典は非常に違和感を感じるものだった。
ラジオで聞いてたんだけど、反政権の空気感がヒシヒシ伝わってきた。
長崎市長の、安保法案の批判の訴えに拍手が沸き起こり、核廃絶の訴えには沈黙。
世界に発信すべきは、二度と戦争は起こさない、二度と核兵器は使わせないことなのに、
政治闘争の場に変わっている。
ニュースでは、長崎市長の安保法案の批判のところを切りとって報道する。

何のための式典なのかも理解してない人たち、メディアが、戦争の記憶を風化させている。
もうやめどきなんじゃないのかしら?こういう式典。

アメリカとイランの核合意で、もしかしたらサウジアラビア核武装をするかもしれないし、核は減るどころかどんどん拡散している現状。

毎年毎年やってるのに未だに原爆落とされた日も、終戦記念日も知らない大人ばかりなんだから。
「戦争の記憶を忘れてはならない」
この言葉が、物語の意味をまるで理解していない役者が言うセリフのように、ペラペラ聞こえる。